離島自炊滞在

杖つく私の沖縄離島自炊旅(与那国島)⑦医療事情

診療所で撮影したレントゲン画像が入ったCD

 

こんにちは!片杖をついて沖縄の離島で自炊旅を続けている くりからんです。今回は、与那国の医療事情などを、私自身の経験からしっかりまとめます。

私が現地で体感したバリアフリー関連情報も盛り込みました。障害をお持ちの方だけでなく、ベビーカーを押しておられる方、ご高齢の方の参考にもなれば嬉しいです。(私の身体状況やスペックは、こちら にまとめておきました)

 

※本記事は筆者の体験と公開情報に基づく旅行者向けメモです。個別の症状判断・医療判断は必ず医療機関へご相談ください。緊急時は119。

 

この記事で分かること

  • 与那国診療所の診察時間、専門外来の曜日
  • 診療時間外に緊急対応を依頼する際の手順
  • 捻挫やヤケドの診察体験から分かる、診療所の設備状況
  • 持参すべき常備薬・衛生用品リスト
  • 島内で対応が困難な医療用具(メガネ等)の予備を
  • 虫よけ・日焼け止めの持ち込み戦略

 

くりからん は こんな人

  • 50歳からの10年間で20回以上、ひとりで沖縄に長期滞在(日帰りも含めたら50回以上訪沖)
  • うち、離島での長期滞在は10回(与那国島・波照間島・久米島など)
  • 片杖をついている軽度障害者
  • 車やバイクには乗れません
  • 滞在先は、リッツカールトン沖縄といった超高級ホテルから、離島の琉球古民家での自炊長期滞在まで幅広く
  • 沖縄好きが高じて、沖縄語(うちなーぐち)検定で5級を取得(琉球芝居、字幕なしで大体分かります)

 

与那国診療所について

数日間の短期滞在であれば、病気になったりケガをしたりすることは多くはないかもしれません。しかし、長期滞在するとなると、病気にかかった時やケガを負った時の備えも大事です。

与那国島はドクターコトー診療所のロケ地です。撮影セットとして、あの診療所はドラマのまま保存されています。見学も可能です。ですが、当然のことながらコトー先生も彩佳さんも和田さんもいないわけですよ。診察は本当の診療所に行かねばなりません。

 

場所と診察時間

曜日営業時間
土曜日定休日
日曜日定休日
月曜日8:30〜11:00 / 14:00〜16:00
火曜日8:30〜11:00(午後は急患のみ)
水曜日8:30〜11:00
木曜日8:30〜11:00 / 14:00〜16:00
金曜日8:30〜11:00/ 14:00〜16:00

電話番号:0980-87-2250

診療所の公式サイト:https://yonaguni.jadecom.or.jp/

 

島内には救急車が1台しかないそうです。

 

専門外来

与那国診療所には専門外来の曜日があります(眼科、小児科、整形外科、内科など)

診療所の公式サイト:https://yonaguni.jadecom.or.jp/

 

休診時の連絡方法

診療時間外は、119に電話を掛けるんです。そうすると、沖縄本島の消防指令本部につながるそうです。電話で症状を説明し、担当者が「これは診察が必要だ」と判断した時に、医師と看護師へ連絡がいくシステムになってるとのこと。

 

診察の体験談

①捻挫の経験談

レントゲンを撮影しましたが、機械が非常に旧式で、正直なところ、クリアな画質とは言えませんでした。「折れてないでしょう」との診断で湿布薬をもらってきましたが、念のため、持参したサポーターを巻いて過ごしてました。

 

②ヤケドの経験談

大きなヤケドではなかったんですが、冷やしても収まらず、どんどん水ぶくれが...... 診療所はもう閉まっている金曜の夜間のことです。土曜日も休診。日曜日も休診。ドクターコトー診療所のロケ地ですが、ドラマの中とは違い、診療所のドアを叩いて先生を呼ぶシステムではありません。

ですから、家にある常備薬でなんとかしのぐことにしました。

水ぶくれが破れたので消毒液が必要だったんですが、こんな夜遅くに個人商店は開いてません。コンビニもない島です。念のために持って行ってた小さな消毒液と大きめの絆創膏が随分役立ちました

 

救急箱に入ってる薬や衛生用品は手厚めに持参

診療所に行けない時は自力でしのがねば

診察時間が短く、土日祝が休み。ちょっとした病気やケガで休日診療を頼むのはハードル高め。絆創膏や傷薬などは集落内の商店で買えますが、コンビニがありませんから、夜間は物資調達ができません。

診療所が開いてる時間でも、天候が大荒れで外出困難な時もあります。与那国島は亜熱帯の島。降るときはスコール状態です。島ですから風も強め。車がなければ出歩けません。私のように杖をついていれば、片手が杖でふさがりますから、傘をさすことも難しい。

そこで、夜間や休日にちょっとしたトラブルが起こっても、手持ちの薬や衛生用品でしのぐ必要が出てきます。

救急箱に入ってるような薬は、宅配荷物の中に必ず入れておいてくださいね。使わなくても荷物になっても、安心感には代えられません。与那国島は日本の最西端。目の前は外国(台湾)なんです。

 

あると安心な薬や衛生用品の例

私が離島旅で必ず持っていくものをまとめますね。

健康保険証 

2024年3月の診察時に、マイナ保険証の機器は設置済でした

持病の薬

天候が理由で滞在が延びる可能性があります。手持ち荷物と宅配荷物の両方に分けて入れ、合計で「滞在日数×2プラスα」の量に

一般的な内服薬

総合感冒薬(カゼ薬)・ビタミンC粉末・痛み止め・正露丸(ニオイがすごいので糖衣がいいかも)

外用薬や衛生用品など

湿布薬・絆創膏・包帯の上に巻くネットとテープ(丸い場所に湿布を固定するのに役立つ)・捻挫時のサポーター・かゆみ止め・虫よけの塗り薬(スプレータイプは島で買いましょう)

 

メガネの修理

滞在中、メガネを盛大に踏んで、ツルが激しくゆがみましたw 強引に耳にかけたら、片方のレンズは頬の真ん中あたりに......。

昭和40年代生まれ、またはそれ以前に生まれてる方なら、オロナミンCの大村崑さんのメガネ、覚えてらっしゃいませんか?そう、片方が大きくズレ落ちてますでしょ?あれをもっと酷くした感じ。ええ、片眼が全く見えてません。

で、島の方に相談したんですよ。「メガネの修理をやってるところはないか?」と。そしたら

巡回でたまーに修理屋さんが島にやってくるのよ。次に来るのは半月以上は先だったかも」

は、半月っすか!

それまで私は大村崑がeverydayなんですね?

 

メガネ破壊なんて、日常生活でそうそうあるわけじゃないんですが、すごく目が悪い人間にとってメガネは身体の一部です。絶対不可欠な医療用品です。私の裸眼視力は0.1もないんですよ。片目だけでも見えてないと、本当に生活に困るわけです。

ということで、多分使うことはほぼほぼないとは思いますが、メガネがないと生活にすごく支障が出る方は、予備のメガネを宅配荷物の中にぜひ。半月間の大村崑生活、結構ツラかったです。そんな顔で外にでなきゃいかんのですよ(泣)。私は泣いてる、見てる人は笑ってる。なんで日本の最西端で、私は身体を張って笑いを提供し続けねばならんのか。

与那国で長期滞在する方、念のため、メガネの予備はあった方がいいよ

 

ハサミや爪切り

入院した時、ハサミと爪切りは持ち込み禁止の病院があったんですが、どちらも自前のものがないと非常に不便でした。

まずはハサミ。湿布を切る時は医療用具のひとつになりますし、日常色んなものを切る場面は沢山ありますよね?宿主さんが近くにいるなら借りてもいいんですが、使用頻度が高いから、いちいち借りに行くのもアレですし。飛行機的に要注意物品なので宅配荷物に。

 

長期滞在ですから、爪切りもマストアイテムです。たまーに使うだけではあるんですが、ちょっとご近所さんに借りづらいモノの1つじゃありませんか? 衛生面を気にされる方も少なくないですから、これも自分専用のものがあったほうがいいです。

 

虫よけと日焼け止め

真冬でも蚊取り線香が不可欠な島です。なんせ亜熱帯ですから。

真冬でも日焼け止めが不可欠な島です。なんせ亜熱帯ですから。

 

この2つの共通点は、対策グッズにスプレータイプのものがあること。虫よけ・日焼け止め製品ですね。航空機搭載不可です。宅配荷物にうっかり入れちゃうと、本土を出るところから船便扱いになり、荷物の到着がとんでもなく遅くなります。

持っていく時は、塗るタイプのものにしておきましょう。どうしてもスプレータイプの虫よけがいい方は、島に来てから買うことをおススメします。本土のドラッグストアの価格が懐かしくなるほど割高なんですが、宅配荷物が2週間も届かないよりずーっといいですよ。

 

まとめ

診療所での医療、自分で備えたい薬などを中心にまとめました。

  • 与那国診療所は診察時間が短い
  • 常備薬は少し手厚めに
  • 持病の薬は滞在日数×2プラスα、宅配荷物と手持ちバッグの両方に
  • メガネの修理は巡回で島に業者がくるまで不可
  • ハサミと爪切りは長期滞在には不可欠
  • スプレータイプの虫よけ日焼け止めは、欲しかったら島で調達

無縁でいられるに越したことはないんですが、念のための知識として、お役に立ててれば嬉しいです!

 

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※当ブログでは、訪れた施設や店舗の許可をいただいた上で、プライバシーに配慮して写真を掲載しています。今後もマナーを守った丁寧な発信を心がけてまいります。

  • この記事を書いた人

Kuri_Karan

50歳から沖縄へ50回以上訪沖。うち離島長期滞在10回以上のベテラン旅人。 片杖を使用する軽度障害者のため、車・バイクなしでの移動・自炊ノウハウに特化。リッツカールトンから古民家自炊まで幅広く経験。沖縄語検定5級合格者(98点)。 ガイドブックにない「離島のリアルな暮らし」情報を発信しています。

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