離島自炊滞在

杖つく私の沖縄離島自炊旅(与那国島) ⑧滞在宿SAKURA

SAKURA HOUSEの外観。壁にSAKURA HOUSEと書かれている

 

こんにちは!片杖をついて沖縄の離島で自炊旅を続けている くりからんです。今回は、与那国滞在でいつもお世話になっている宿 (一棟貸しの家)  SAKURA HOUSE を紹介させてください。古民家の温かさと、センスのよい食器や調度品とアメニティに癒される家です。

私が現地で体感したバリアフリー関連情報も盛り込みました。障害をお持ちの方だけでなく、ベビーカーを押しておられる方、ご高齢の方の参考にもなれば嬉しいです。(私の身体状況やスペックは、こちら にまとめておきました)

 

以下は全て2024年春の情報です。詳しいことは、宿のHPなどでご確認を。

SAKURA HOUSE  https://sakura-yonaguni.com/inn/#inn-form

 

この記事で分かること

  • 与那国島で自炊可能な宿の選択肢
  • 車・バイクに乗れない方が宿を取るべき集落
  • 古民家を一棟貸し切る SAKURA HOUSE の情報
  • 調理器具、食器(やちむん)、家電など、台所周りの充実度
  • 与那国・八重山関連書籍が揃ったリビングの様子
  • SAKURA HOUSEのバリアフリー情報

 

くりからん は こんな人

  • 50歳からの10年間で20回以上、ひとりで沖縄に長期滞在(日帰りも含めたら50回以上訪沖)
  • うち、離島での長期滞在は10回(与那国島・波照間島・久米島など)
  • 片杖をついている軽度障害者
  • 車やバイクには乗れません
  • 滞在先は、リッツカールトン沖縄といった超高級ホテルから、離島の琉球古民家での自炊長期滞在まで幅広く
  • 沖縄好きが高じて、沖縄語(うちなーぐち)検定で5級を取得(琉球芝居、字幕なしで大体分かります)

 

与那国島で自炊ができる宿

自炊可能な宿は3種類

滞在スタイル、期間、価格によって、3つの選択肢があります。

  • 台所が共用の宿
  • 一棟丸々貸し切れる宿 (家)
  • マンション (マイシンビラクブラってマンションが久部良にあります)

詳しくは与那国観光WEBにて https://welcome-yonaguni.jp/guide/category/stay/

 

一棟丸々貸し切れる宿 (家)

そのうち、一棟丸々貸し切れる宿 (家) は、私が知る範囲ですと以下の通り。

 

私の定宿はSAKURA HOUSEです

 

どの集落に宿を取るか

与那国島の集落は3つ。それぞれの特徴を簡単にまとめます。

  • 祖内(SAKURA HOUSEはここ。与那国診療所と郵便局がある)
  • 比川(共同売店やドクターコトー診療所のロケセットがある)
  • 久部良(フェリー乗り場と漁港、簡易郵便局がある)

それぞれ便利なポイントがあるんですが、車やバイクに乗れない人は、祖内をオススメします。診療所まで徒歩圏ですから。

空港・フェリー乗り場・共同売店まではコミュニティバスになりますが、予め時間を調べておけば、不自由なくアクセス可能です。でも、病気やケガで診療所に行きたくなってる身体で、バス停でバスを待ちたくないですもん......。

デザインマンホール。「日本最西端そないおすい」と書かれている。カジキとヨナグニサンという蛾のデザイン

 

 

SAKURA HOUSEについて

オーナーさんの話によると、リノベして自分たちが住んでいた家だそうです。建物内には、織物工房と販売コーナーがあります。糸の染色から服や小物の製作まで手掛けておられます。

詳しい説明は、与那国観光協会HPから確認できます。https://welcome-yonaguni.jp/guide/3455/

 

外観

南国の花々と草木の額縁の中に家があります。古民家を丁寧に改造し、味わい深い落ち着きを感じさせてくれるたたずまいです。

玄関に向かって右側が、オーナーさんの工房。機織り機があります。

玄関以外の出入り口は、水回りエリアにつながる扉(向かって左側)と、裏庭に出られる扉が2か所。

SAKURA HOUSEの建物を右側から撮影

SAKURA HOUSE内の歩道

SAKURA HOUSE内の裏扉

 

台所

食材と調味料以外は、調理器具も食器もセンスのいいものが一杯並んでいます。新しい道具の金属感と、時代を感じさせる木の質感が見事にマッチしてるんです。来るたびにオーナーさんのセンスの良さに癒されてます。

 

沖縄の焼き物(やちむん)の種類の多さ。料理を作るたびに、次はどの皿を使おうかと悩みます。ぽってりと厚みのある食器ですから、家でなかなかこれだけ集めるのは、かさばりますし重いから大変。ここに来るたびにお皿まで楽しみなんです。

SAKURA HOUSEにある「やちむん」の食器を並べてみた

 

 

鍋・フライパン・ボール・ザル・可愛いやかん・包丁など、料理に必要なものは全部あります。

台所のコンロまわり

 

シンクは深め。結構かがんで洗い物をすることになります。

リビングから椅子を持ってきて置いても、スペースが広いから邪魔になりません。

 

背面には調理器具や乾物が置かれているスペース。炊飯器・トースター・レンジ・ハカリなどがあります。食材や調味料を置いておくのにちょうどいいスペース感です。

調理器具などが置かれているスペース

 

冷蔵庫は家族向けの大きいやつ。結構色々と調味料が入ってた年もありますが、直近の2024年にお邪魔した時は、醤油などの小瓶が数本。調味料はご自宅から持っていきましょう。

冷蔵庫の中。小瓶の調味料などが数本あるだけで完全に空っぽ

 

ラップや割りばしなどの消耗品は、引き出しに丁寧に分類されて入っています。

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

引出しに入っている台所の小物

 

 

和室

2間あります。玄関の目の前に4.5畳くらい。座卓があり、ここにタオルなどを置いててくれます。

和室にある座卓。タオル・ティッシュ・ランプが置かれている

 

奥は6-8畳くらい。布団を敷いてあるスペースです。

奥の和室。布団が敷かれている

 

さらに奥には板間。鏡台と書棚のような棚、服を吊るすスペースでもあります。

和室奥にある小さな板間。棚と鏡台、机などが見える

板間にはハンガーが数本ぶら下がっている

 

トイレ風呂洗面スペース

家の中から1-2段の段差を下りた土間スペースに、トイレ・風呂・洗濯・洗面などの水回りが集まっています。

台所を出たところにある土間

 

コンロと食器棚の間の出口は、確か段差は1段。左右にしっかり掴まることができる物があるので、昇り降りも安心。正面は洗面・洗濯・風呂場があります。

台所から土間に出るときの段差を撮影

 

冷蔵庫横の出口は段差2段。正面はトイレ。ウオッシュレットです。便座が温かい。ここもオシャレです。

トイレを撮影

 

屋根がありますから、ここで洗濯物を干すこともできます。

土間にある物干しスペース

 

風呂場もオシャレなんですよ。アメニティも雰囲気から浮いてません。

浴室内

シャンプー・コンディショナー・ボディソープ

脱衣所

 

洗面スペースです。

洗面スペース

 

真ん中になぜか井戸があるんですよ。フタしてありますが。黒いのが洗濯機。洗濯洗剤は置かれてたはずですが、持参したものを使ったので記憶が少しあいまいです。洗濯機のすぐそばに干せるので、導線は最小限。安心安全です。

洗面スペースの右横に洗濯機

 

 

ワークスペース

Free Wi-Fi飛んでます。

ワークスペース全景

DVDが見られるようになってます。

ワークスペースの机。ディスプレイと電気スタンドとドライヤー

ワークスペースの棚にDVDプレーヤーなど

 

さりげなく画集があったりする本立てスペース。昔のRAC便の模型がエモいです。

ワークスペースの棚に本と模型飛行機

 

リビング・食卓

一枚板を2枚わたした大きなテーブルです。窓を開けるとティンダバナが見えます。

リビングの木のテーブルに、コーヒーカップとハイビスカス。木の皿の中には、自宅から持ってきた紅茶のティーバッグ類

リビングから見える風景

 

本棚には、与那国・八重山関連の雑誌・書籍がぎっしり。雨の日も退屈しません。沖縄の本は本土で入手できる場所が少なく、アマゾンで買えないものも沢山ありますから、八重山の本に興味がある方にとって、ここの書棚は貴重だと思ってます。与那国語の辞書まであるんですよ。

リビングを台所方向から撮影。書棚が見える

機内誌Coral Wayのバックナンバーが揃ってます。トロピカルな野菜の紹介と調理法を特集した回もあります。「珍しいから買ったけど、どうやって食べようこれ.....」と思った時、いいヒントをもらえるかもしれません。

 

 

扉の向こうは縁側スペース。目の前には小さなお庭。テーブルが置かれています。

縁側から庭を撮影。木製のテーブルがある

 

テーブルの上には屋根があり、ブーゲンビリアが透けて見えます。

植物に囲まれた小さな庭

 

 

 

縁側は、縦も横も人が寝られるサイズです。ここでお茶することも多かったです。夕方は三線の音を聴きながら、ただ横になってました。心を空に持っていかれそうになる素敵な時間が流れていきます。

昼の縁側とテーブル

縁側でティータイム。買ってきたラスクを紅茶と一緒に食べている

縁側に寝転んで、生垣を通して沈みかけの太陽と青空を撮影

 

いい具合に庭の木が隠してくれるので、外を歩いてる人から丸見えになることもなく。安心してごろごろしてました。

ブーゲンビリアに囲まれた建物と庭

 

工房とお店

ここはカギが掛かっているので中には入れません。オーナーさんがいる時には、中にある商品を見せてもらったり購入したりできます。藍色に染まったワンピースやTシャツから、与那国の塩が入った小袋まで。温かみのある手作りの品物がいっぱいありました。

和室と織物スペース。染めたTシャツが飾られているのが見える

織物スペースを外から撮影。木製の器械が見える

 

バリアフリー情報

門から玄関までを撮影

①門から玄関までは砂と飛び石、左側の扉につながる通路は赤瓦とセメントでできてます。まっ平ではないので、足に自信がない方は、足運びにちょっとだけ気をつけて下さいね。といっても、片杖ついてる私でも全然大丈夫でした。

一番の段差は、玄関の上がりかまちです。座って靴を履くにはちょうどいい高さですが、上るのは結構大変でした。家に入るなら、左側の木の扉に回り、そこから土間経由で台所から入るのが一番ラクです。左右にしっかり掴める場所もあります。

③バス停からSAKURA HOUSEまでの道は、完全なまっ平ではありません。緩やかな坂だった気がします(気がするって程度なので、杖をついてる私がキツくて登りたくないな、と思うような道じゃありませんでした)。

湯舟は浅型で、足を伸ばして頭を縁にもたれさせることができるサイズです。またぎやすいです。シャワースペースにはフロ用の低い椅子があります。

⑤トイレは洋式です。

駐車場は建物の真横。舗装はされていません。

 

SAKURA HOUSEの周辺施設とお店

診療所も個人商店も余裕の徒歩圏

SAKURA HOUSEからすぐに行ける店・診療所・バス停の一覧です。場所は、地図を拡大してみてくださいね。

以下の施設・店舗まで、私の足だと徒歩10分圏内でした。杖をついてゆっくり歩きます。健脚な時だったら5分あれば足りると思います。

  • 与那国町役場(バス停があります)
  • 与那国診療所
  • まさえ商店(ここが一番近いお店です。ちょっと上り坂)
  • 手作りパン&カフェ パネス(焼きあがったら旗が上がるよと言われたパン工房。共同売店などでも買えます)

近所にある「まさえ商店」

手作りパンの店 パネス

 

<町役場となりのJA横の道(与那国港線217)を斜めに上がると>

  • 崎浜商店(青くて印象的な建物)
  • 生活雑貨の店ふく(入口に数段の階段あり。手すりついてます)
  • 与那国郵便局(風景印もらえます)

集落内にある崎浜商店

集落内にある生活雑貨の店ふく

与那国郵便局

郵便局でもらってきた風景印

 

集落内の個人商店、共同売店、クレカ・電子決済可能です

昭和レトロな個人商店なんですが、現金以外の決済も可能です。

新しくできた まさえ商店も同様。

店内電子決済可能

 

こちらは共同売店。

店内で使える決済手段

 

まとめ

一棟貸しの宿は1日1組様限定。SAKURA HOUSEもそうです。宿泊の予定が立ったら、行動は早めがオススメです。

  • SAKURA HOUSEは温かい調度品に囲まれたリノベ古民家
  • 水回りは近代的でセンスがいい
  • 徒歩圏に診療所と複数の個人商店あり
  • 何かにつかまって高めの階段の昇り降りができる脚力は必要(といっても段差は1-2段)
  • バスタブは低めだが、それでも水場だから足元には十分気をつけて
  • お店・診療所・バス停がすぐ近くに。焼き立てパンの工房も余裕の徒歩圏

 

※当ブログでは、訪れた施設や店舗の許可をいただいた上で、プライバシーに配慮して写真を掲載しています。今後もマナーを守った丁寧な発信を心がけてまいります。

  • この記事を書いた人

Kuri_Karan

50歳から沖縄へ50回以上訪沖。うち離島長期滞在10回以上のベテラン旅人。 片杖を使用する軽度障害者のため、車・バイクなしでの移動・自炊ノウハウに特化。リッツカールトンから古民家自炊まで幅広く経験。沖縄語検定5級合格者(98点)。 ガイドブックにない「離島のリアルな暮らし」情報を発信しています。

-離島自炊滞在

目次を表示