離島自炊滞在

杖つく私の沖縄離島自炊旅(与那国島) ⑥旅の荷物

空港カウンターで手荷物を預けている時の様子

 

こんにちは!片杖をついて沖縄の離島で自炊旅を続けている くりからんです。今回は、沖縄離島滞在で私が持っていく荷物・先に送っておく荷物を、私自身の経験からしっかりまとめます。

私が現地で体感したバリアフリー関連情報も盛り込みました。障害をお持ちの方だけでなく、ベビーカーを押しておられる方、ご高齢の方の参考にもなれば嬉しいです。(私の身体状況やスペックは、こちら にまとめておきました)

 

与那国島は、沖縄本島と違い、「ここになければ車でちょっと離れたところで買おう」ができません。石垣島まで飛行機で35分。那覇まで1時間25分。島に入ったら基本的に、島のなかにあるもので何とかしないといけません。

なるべく過不足なく、必要なものを持っていってください。離島自炊旅歴が10回ある私の経験が、どなたかのお役に立つと嬉しいです。

最新情報は各種公式サイトでご確認ください。以下の経験は、2024年に滞在した時のものです。運行情報などは2025.12.22現在の情報です。

 

この記事で分かること

  • 航空機・フェリーの手荷物規定と預け入れルール
  • 宅配便(ゆうパック推奨)の料金比較とお得な割引方法
  • 危険物の宅送が引き起こす深刻な荷物遅延リスク
  • 与那国島の冬の寒さ対策と推奨される衣類
  • 石垣島で買うべき生鮮食品と現地調達できる食品
  • 現地で修理・調達困難な医療品・日用雑貨の予備を

 

くりからん は こんな人

  • 50歳からの10年間で20回以上、ひとりで沖縄に長期滞在(日帰りも含めたら50回以上訪沖)
  • うち、離島での長期滞在は10回(与那国島・波照間島・久米島など)
  • 片杖をついている軽度障害者
  • 車やバイクには乗れません
  • 滞在先は、リッツカールトン沖縄といった超高級ホテルから、離島の琉球古民家での自炊長期滞在まで幅広く
  • 沖縄好きが高じて、沖縄語(うちなーぐち)検定で5級を取得(琉球芝居、字幕なしで大体分かります)

 

 

荷物を自分で持ち運びする場合

 

与那国に飛行機で入る場合

那覇や石垣島までは大きい飛行機で飛びますが、与那国島行きの飛行機は50席しかないプロペラ機です。

飛行機で与那国島に入る方は、荷物の基準量はRAC便の基準に合わせましょう

 

機内に持ち込める荷物

身の回りの手荷物1個 + 45cm×35cm×20cm以内(合計100cm以内)で10kgまで RAC機内持ち込み手荷物

機内に大きな手荷物を持ち込む場合、もう1席分の運賃が必要とのことです(特別旅客運賃

 

預入れ可能な荷物

50cm×60cm×120cm以内 20kgまで は無料

それ以上の荷物を預ける場合には、重量超過手荷物料金が必要。ただし

1つあたり32kgを超えるものは不可

合計100kgまで

 

となっています。

 

与那国島にフェリーで入る場合

フェリーよなくにを運航している福山海運は、会社としてのHPがありません(運航計画などを記載したブログならあるんですが)。ですので、大きな荷物をどうしても搬入したい場合は、電話での問い合わせが無難です。0980-87-2555

車両・バイク・原付の搬入は可能です。

 

 

宅配便などで送る場合

この記事は、比較的長期にわたって離島で自炊滞在する方向けに書かれています。長期滞在となると荷物がかさばりますから、あらかじめ宅配便やゆうパックなどで、滞在先に送っておくと身体がラクでいいと思います。

 

配送にかかる日数と料金

圧倒的にゆうパックが安いです。日数も含めて検索してみました。

 

ヤマト運輸の場合(都内から与那国島まで)6日

140サイズ(三辺合計が140cmまで)の場合、4030円(キャッシュレスの場合は4026円)(2025年12月3日現在)

(詳しくはこのサイトでチェックしてください https://date.kuronekoyamato.co.jp/date/Main?LINK=TK)

 

ゆうパックの場合(都内から与那国島まで) 3日後(集荷局に持ち込んだ場合)

140サイズの場合、2860円(割引方法は以下にまとめます)(2025年12月3日現在)

(詳しくはこのサイト(料金)とこのサイト(日数)でチェックしてください)

 

ゆうパックスマホ割を利用すると、1個あたり180円の割引。税込み100円あたり、ゆうゆうポイントが1ポイントたまります。

また、受け取りを現地の郵便局にしておくと100円引きになります。

 

万が一、送った荷物が船便扱いになっていたら大変なので、石垣島にいるうちに、荷物がちゃんと与那国島に届いているかを確認しておくことをオススメします。

もし届いてなかったら、石垣島にいるうちに、ないと困るものを最低限買ってから島に渡ることができますから。例えば、大きいサイズの服とか下着、ブランドにこだわりがある化粧品や生理用品なども、石垣島なら入手可能です。

 

空港ターミナル内のお土産屋で食品を買うことはできますが、フェリーの場合はターミナルの建物自体がありませんので、降りてすぐちょっと買い物をするってわけにはいきません(近くに小さなお店はあります)。空港ターミナル内の店舗は、飛行機の離着陸時以外は閉まってます

 

航空機に載せられないものは絶対に宅送しないこと

宅配便にせよゆうパックにせよ、航空機に載せられないものが入っていると船便扱いとなります。

与那国までの船便はフェリーよなくに。週2便しかありませんから影響は大きいです。石垣島拠点の離島の中でも、一番距離が遠く、船便の少ない離島ですから気をつけましょう。

船がでるまで石垣島に荷物がとどまり続けますので、身体は与那国に着いてても、「身の回りの品がない!」って状態になっちゃいます。

日本航空のサイトで、制限があるものが何なのか、絶対にチェックしておきましょう。与那国行きのRACはJALの子会社です。

私、一度、やらかしました。スプレー缶がうっかり入ってたんです、虫よけスプレーの。

 

詳しい記事は、別ブログにあります。

私が書いた記事だよ。

やらかしちゃったよw......笑ってやってw

https://yakusugi.net/archives/1044

 

旅の荷物を決める3条件

離島での長期滞在に何を持っていくか。これを決めるのは以下の3点です。

  • 現地で入手可能か・安価に買えるのか
  • 医療事情はどうなっているか
  • 天候(特に冬)はどうなのか

 

現地で入手可能か・安価に買えるのか

日常生活を送るうえで必要なものは、与那国島でも一通り購入可能です。しかし、数週間にわたって自炊滞在する場合には、以下のポイントが大切になってきます。

  1. 安定して入手可能か
  2. 安く手に入るものか

 

私が与那国島に行くたびに、本土から宅送・石垣島で購入するものを以下にまとめました。

 

①生鮮食品(特に葉物野菜やキノコ類)は石垣島で購入

安定して入手できるのは、日持ちする根菜類がメインでした(たとえばジャガイモや人参)。葉物野菜やキノコ類が全くないわけじゃないんですが、行けば必ずあるという状況ではありません。店によっては、近所のどなたかが持ち込んでいるキュウリが買えたりもしましたが、基本は石垣島からフェリー輸送で入ってきます。船が来ないと在庫は補充されません。

冷蔵庫の中でひんやり冷えてる葉物野菜は、名前を書いて入れられていることが結構ありました。お取り置きってことですね。地元の方の様子を見てると、「〇〇が入ってきたら、取っておいてね~」って、お店に直接電話しておられました。

たんぱく源に関しては、ゆし豆腐・牛乳・卵などは安定して入手できます。冷凍物なら、特定の部位や種類にこだわらなければ肉も魚も現地調達できます。ですが、少人数で数週間程度の滞在だと、量が多いんですよね概して... だから、色んな種類のものを少しずつ欲しいって時は、石垣島で買ってから移動するのがいいですよ。

私は、野菜果物はJAのゆらてぃく市場、生鮮食品は地場スーパーのかねひで(空港行きの路線バスが目の前にある)で買ってます。

 

②修理が必要なものは予備を持参

私の場合は、現地に入ってからメガネのツルが大きくゆがんでしまいました。手で戻そうとすると折れるんじゃないか?ってくらいに。「この辺で、メガネの修理ができるところはありませんか?」と尋ねたところ、数週間後に巡回でメガネ屋がやってくる、との返事でした。

修理が必要なものが出ても、島に部品がなかったり、修理する技術を持ってる人がいないことがあります。少々のものなら、ご近所の方と懇意にしてもらってたら分けて頂くことができますが、メガネはムリですよねえ。それ以外にも、既製品ではダメな身体機能を補うものは、念のために予備を持ってった方が安心です。

 

③少量必要な常備薬類・日雑・乾物・調味料は宅送

絆創膏や風邪薬、虫よけスプレーやヘアケア製品、文房具や日用雑貨など、ドラッグストアやコンビニで買えそうなものは、メーカーやブランドにこだわりがなければ一通りあります。ただし、価格は本土の数割増し、モノによっては3倍近い値段がついてることもありました。例えば、ガムテープなんて100均で買えますが、300円(税抜き)で売られてました。与那国島、100均もコンビニもドラッグストアもありません。入手可能でもかなり割高。

スプレー缶のものを除き、使うことがほぼ確実なものは、米などを送るのなら、同じ箱に入れておくと安心です。

 

 

与那国島の医療事情

医療事情も旅の荷物に影響します。数日間の短期滞在であれば、病気になったりケガをしたりすることも多くはないかもしれません。しかし、数週間も滞在するとなると、それなりに準備が必要です。

これは旅の荷物を決めるだけでなく、健康に過ごすために重要な情報なので、別記事に詳しくまとめました。

杖つく私の沖縄離島自炊旅(与那国島)⑦医療事情

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沖縄離島の天候(特に冬)

沖縄の冬は意外としっかり寒い

「冬の寒さをナメるな」

と、沖縄在住の人たちから散々注意されてました。初めて離島に渡ったときのことです。2月の与那国に行こうとしてたんです。あの島は、台湾が見えるくらい南にあるわけですよ。与那国に限らず、沖縄本島も含めて、亜熱帯です。冬だって暖かいだろ、って思いますでしょ?

 

でもね。平均気温を見てるだけじゃ分からない、沖縄独特の寒さの原因が2つあるんです。

  • 島独特の風通しの良さ。海に囲まれてる小さな島ですから、風の影響をモロに受けます。寒いです。
  • 家の断熱性が高くないこと。特に、私がよく借りてる古民家は一軒家ですから、よく風が通るんですよ。

晴れてて日光がでてれば、日焼け止めを塗ってないと、冬でも水ぶくれができる紫外線を浴びる島です。でも、曇り・雨の日は、とてもじゃないけど半袖半パンで楽勝ってわけにはいかないんです。

強風と大雨の中、あまりに寒すぎて、持ってる服を全部着て、さらに毛布を巻き付けてたこともあります。

(あとで、エアコンを暖房にすればいいってことに気づいたんですけどね......。でも、暖房が必要なほど冷えるってことに変わりはありません。暖房が届かない土間や庭は、やはり寒いです)

宿の中が寒すぎて毛布を体に巻いている姿

 

沖縄離島滞在にオススメの衣類(特に冬)

体感的には、晴れてる日は本土の夏、天気が悪ければ本土の11月。服装の調節が結構難しいんです。といっても、夏物と軽い冬物の両方を持っていくのは大変ですよね?

そこで、ベースは半袖半パンにし、かさばらずに服装調整できるものをまとめました。

 

①長ズボンも1つは持参。女性なら厚手のストッキングも有効

足元から結構冷えます。長ズボンは蚊避けにもなりますから、持って行ってムダにはならないはず。それでも寒いことがしばしばありました。厚手のストッキングがあった方がいいと思います。かさばりませんし。

②長袖Tシャツ

長ズボン同様、虫よけ対策になりますし、日焼け対策としても優秀です。本当に寒い時は、半袖・長袖・③の上着、これらを全部着ても寒いんですよ。室内ではこの上に毛布を体にくくりつけてました。それくらい寒い。

③風を通さない上着(薄手のウインドブレーカーかレインコート)

島ですから風がよく抜けます。モコモコの毛糸じゃなく、薄くてもいいから風を通さない上着は絶対あった方がいい。できれば、レインコートとしても使えるものがベストです。

雨が降ると土砂降りです。亜熱帯なんだここはって実感します。風も強ければ、とても傘では足りません。雨対策にもなりますから、できれば服としても着られるレインコートがあれば安心ですよ。

私の場合は、片手に杖を突いてましたので、風が強い日に傘はさせません。レインコート必須です。

 

まとめ

島に入ってから買えないもの、買えても割高なもの、鮮度があまり良くないものは、島に入る前に準備しておきましょう。

  • あらかじめ宅配で送るなら、船便にならないようスプレー缶を同梱しない
  • 石垣島にいるうちに、荷物が宿・郵便局に届いているかを確認する
  • どんな野菜が手に入るかは行ってみないと分からない。食べたいものは買ってから与那国へ
  • 離島の医療事情を考え、家の薬箱に入っている薬はちょっと多めに持っていく
  • 持病薬は滞在日数×2+α で準備。半分は宅配、半分はカバンで持ち込み、紛失に備える
  • 沖縄の冬の寒さと雨の激しさにあわせた衣服の準備

お役に立てることを祈ってます。安全で楽しい自炊生活を送って下さいね!

 

次の記事では

長期滞在になれば、健康な人でも診療所のお世話になることが出てくるかもしれません。万が一に備え、与那国診療所のことも知っておかれると安心だと思います。私自身の体験談もまじえてお話しします。

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※当ブログでは、訪れた施設や店舗の許可をいただいた上で、プライバシーに配慮して写真を掲載しています。今後もマナーを守った丁寧な発信を心がけてまいります。

  • この記事を書いた人

Kuri_Karan

50歳から沖縄へ50回以上訪沖。うち離島長期滞在10回以上のベテラン旅人。 片杖を使用する軽度障害者のため、車・バイクなしでの移動・自炊ノウハウに特化。リッツカールトンから古民家自炊まで幅広く経験。沖縄語検定5級合格者(98点)。 ガイドブックにない「離島のリアルな暮らし」情報を発信しています。

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