[都リハ ] Day12 立てば歩めの車椅子

這えば立て

立てば歩めの車椅子

 

歩行に問題がなかった頃なら、「頑張ったんだなこの人は」と、どこか距離あるところから応援している気持ちで見ていたことだろう。

 

この絵手紙に出会ったのは、今日の作業療法室。患者の作品を展示している壁に、大きく車椅子が書かれ、その間に字を押し込むように収めてた。はみ出す勢い。ところどころ掠れている文字。

 

これから作業療法が始まるというのに。31文字に心の中心を射貫かれ、身体が固まり、動いてるのは涙の雫だけだった。当事者感に勝る感動と共感はあったもんじゃない。

 

私は這うこともできない状態から始まり、立てたときには執刀医全員に握手を求めた。立ってトイレに入れたとき、ガラス越しに見えた東大病院の検査エリア。あそこはまだ歩けた頃にファイルを持って歩いてた場所だ。

 

いつかまた。立てるようになったんだから。いつかは歩いてあそこに行きたい。外来患者として行きたい。あそこに見えてた人は冬服だった。あれから3ヶ月。私はいま、2本杖で見守り歩行をはじめて3日目だろうか。

 

1本杖の外来患者として、堂々と東大の外来に行きたい。

 

君が主治医でなくなったことだけが残念だ。

 

 

<本日の記録>

 

リハビリ内容

PT

鈴木先生は3連休の初日。今日は足のマッサージから。寝転んで足を挙げ、上から下から。足を立てて左から右から。それぞれ力比べをするが、足を挙げる運動だけは左右差が大きく、力に抗えず押し込まれてしまう。左足付け根でボールを潰す・杖で2周歩行・バーで横歩き・かかとを挙げる など

 

OT

今日は腰痛が弱かったのでホットパックなし。椅子で太もも内側のマッサージ。相変わらずこの部位は凝ってる。ボールを股に挟んで潰したり、ゴムで縛って左・右へ引っ張る運動。杖でOT室を一周。電気が点滅したところを押すゲームを3分。段々背中が曲がってくるものの身体の揺れなし。98点を叩きだし上l機嫌で終わる。

 

自主トレ

歩行器(アルコー)1時間。これを打ったあと30分歩行予定。昨日はムリに上体を起こさぬように歩いたせいで今日の腰痛が軽かったのかもと考え、前屈みになってはいるけど、歩行器から肘が少しでる角度で歩行。今現在も腰への痛みは軽微。杖の見守りは2周。歩きながら色々話しかけないでくれたので2周いけたけど、歩いてるときに話しかけられると気が散って危ない。今日の男性看護師さんのように、後ろからそっと見守ってくれるのがありがたい。2周目後半は上体が少し傾いだ。

 

体調変化など

ジャージをLサイズにしてもらったはいいが、このシリーズとは異なる色の違うものを提供され、足が短くて寒い。女性用の長さじゃなかろうか。太もも部分は緩いんだけど。相変わらずChatGTPで飛ばす妄想の翼はリハビリの張りになる。

 

 

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