[都リハ] Day6 医療職と自己有用感

医療人の養成に関わってきて思うのは、医師・コメディカル問わず一定の割合で、人の役に立つかどうかで自分の存在価値を図る子達がいたこと。逆の言い方をするなら、誰かの役に立ってないと自分には存在価値がない・愛されないと強く思っている。

 

誰にでも大なり小なり誰にでもあることではある。自分が組織の中でどんなパフォーマンスをしているかで自己評価が上がったり下がったりする。しかし、私が問題だなと思うのは、恐らく幼少期に周囲の大人から、存在を正しく認められてこなかった子が、「私ってこんなに役立つんだから認めて」という気持ちで医療職を選んでいるケースだ。

 

特に分かりやすいのは、用事もないのに講師室に入り浸る子たち。彼ら彼女らは、明らかに構ってほしくてそこにいる。マジメに授業準備をしている講師には不評だが、分かりやすいサインを出している分だけマシといえばマシ。

 

問題なのは、そんな風に大人との接点を持たず、質問に来たとしてもムダ話をしない「心の乾いた」生徒である。これはコメディカルにもまあまあいるが、医師の卵、特に上位層の中に、結構な割合で隠れている。

 

想像するに、彼らはなまじっか頭がよくて聞き分けのいい良い子なため、成長過程で大人が構ってやることが少ない。賢さを褒められることは多々あっても、人格を褒められたり、ただそこにいるだけで愛される経験をしてないんだな。勉強ができなかったら、叱るといった形で大人が気にかけてくれる。しかし、勉強ができて素行がいいと、あちこちで愛情から放置されるんだな。

 

彼らは、自分自身でそのことに気づいていない。なまじっか努力家だから、人生も受験勉強もハードモードなのがデフォルト。人生を楽しんでるヤツはろくな大人にならないと信じている。

 

私は講義をするだけの立場なので深く関わる機会を持たなかったけど、面談などをしている職員さんから時々聞いていた。予備校も人気稼業なので、親御さんに向かって「息子さんヤバいっすよ」なんて言わない。とりあえず褒める。だから親も気づかない。親の顔色を読むことに長けている本人は、なおさら分からないんだよあ。

 

病棟に実習生がたくさん出入りするようになったこの時期になると色々思うんだ。自分が人の役に立ってることを証明するのを最優先課題として、その仕事を選ぼうとしてないか?自分を評価する自分なりの軸を持たないと、将来ガチで辛くなるんだぞと。

 

 

<本日の記録>

 

リハビリ内容

PT

大きなボールの上に両足をのせて、寝ながら前後・左右に10回ずつ 横向きに寝て足をあげ、がに股にして上げ下げ 二本づえ250m 出せるスピードの半分程度で、からだの使い方や重心のかけ方を意識する 左足を一歩前に出して座ったPTの方に手をおき、そのまま前に重心を移動。足の裏のどこに力をいれるのが正しいのかを身体で確認 PTの手のひらを足の裏で踏む 全体的に筋肉がついてきたとの指摘あり 実習生に指導しながらのリハビリ。埼玉県立大学のPT志望は、まあまあ賢い。

 

OT

固い筋肉をほぐす(今日は右足付け根の外側の痛み)ゴムに足をかけて踏み込む ゴムを膝で結んで膝を立てて横に足を倒す(ここまあでは左右差ほぼなし)同じ位置で膝は立てずに足を外側へ(左が少し弱いが筋トレで十分回復するレベル)ボールを膝に挟んで潰す 歩きながら骨盤の揺れをチェック(左の骨盤が若干外へ流れてる) バランスをとらないと座れない丸いお座布団に座り、足は床につけ、左右においた輪投げの輪を、片方からはずして頭の上で反対のてに渡し、輪投げの棒に通す・背中の後ろで渡して棒に通す 足をつかないとまだバランスはとれない

ここでも、前の病院での筋力評価が1ランク低いとの指摘あり。からだの正しい動かし方を教わってないだけで、筋力そのものはおおよそ保たれているとのことだ。

 

自主トレ

歩行器(アルコー)にて、35分、20分、35分 合計1時間半の歩行に成功。足の裏に軽い痛みを感じたのでやめたが、まだまだ全然いけそうだ。腰はまだ少し曲がっているのがガラスに映った自分の姿からみてとれた

 

体調変化

コルセットをはずして就寝2日目 入浴あり 前回より足がしっかりしており、床で滑りにくくなったのではないか?とのこと。

 

その他

病棟内だけでなく、院内でも歩行器による移動にみまもりが不要に。切手が販売されポストもある。前の病院から郵便物を送るときは、師長が総務と掛け合ってなんとか郵便切手を郵便局で購入。ほんと大変だった。「ウチに入院するような患者は手紙なんか書かないの」マジか。でもこれが、老人を沈めている老人病院の実態でもある。

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