本土にはない苗字が沢山ある沖縄。「音は同じなのになぜその漢字を当てますか?」な苗字も多い沖縄。ジュンク堂那覇店の印鑑コーナーには、沖縄県民用の棚と 本土の人向けの棚がある。比べてみると見事に違う。
沖縄の「ふくはら」は「普久原」。「まえだ」は「真栄田」。「なかむら」は「仲村」。「ふなこし」は富名腰。「とくやま」は渡久山。
わざと3文字にしてるんだ。これは、琉球処分(廃藩置県)前に琉球を実効支配してたといっていい薩摩藩の政策によるものだと聞いた。外国(主に清朝)から見て、「我々は他国を支配下に入れてるんっすよ」って体にするためだそうだ。二文字姓が多い本土とは違う地域だと見せるため、三文字姓にさせたってことだ。諸説あるよ。
だから、沖縄の印鑑コーナーには、「これ、習字で名前書いてたら字が潰れて大変だな」と想像したくなるほど、字画も多い上に姓だけでも三つの漢字が並んでいる。
平安名(へんな)・具志堅(ぐしけん)・仲宗根(なかそね)・譜久村(ふくむら)・屋比久(やびく)玉那覇(たまなは)・波照間(はてるま)・我那覇(がなは)・大宜見(おおぎみ)・世名城(よなしろ)・志良堂(しらどう)・和仁屋(わにや)・我喜屋(がきや)・山入端(やまのは)・饒平名(よへな)・古波蔵(こはくら)・喜屋武(きゃん)・仲村渠(なかんだかり)・根路銘(ねろめ)・津波古(つはこ)・嘉手刈(かでかる)・護得久(ごえく)・我如古(がねこ)・大工廻(たくえ)・眞境名(まじきな)・安谷屋(あだにや)・目取真(めどるま)・兼箇段(かねかだん)・栄野比(えのび)・海勢頭(うみせど・かいせど)・仲与志(なかよし)・後浜門(くしはま)・瑞慶覧(ずけらん)・加治工(かじく)・保栄茂(びん)・東恩納(ひがんな)・安慶田(あんけいた)・安佐伊(あさい)・具志川(ぐしかわ)・伊志嶺(いしみね:石嶺もあり)・安富祖(あふそ)・伊良皆(いらみな・いらみ)・安次嶺(あじみね)・入鳩間(いりはとま)・喜如嘉(きじょか)・辺土名(へどな)・多嘉良(たから)・志多伯(したはく・しだはく)・高志武(たかしむ・たかしぶ)・南風野(はいの・はえの)・志堅原(しけんばる・しけんばら)・豊見城(とみぐすく)・古波津(こはつ・こなつ)・上江洲(うえず・じょうこうしゅう)・勢理客(じっちゃく)・安座名(あざな)・真玉橋(まだんばし)・久手堅(くでけん・くてけん)・諸見謝(しょみしゃ・しょみじゃ)・玻座真(はざま)・東比嘉(あがりひが)・謝名堂(じゃなどう)・久場川(くばがわ)・摩文仁(まぶに)・東嵩西(あがりたけにし・ひがしたけにし)・前兼久(まえがねく)・具志頭(ぐしかみ・ぐしとう)・湧稲国(わきなぐに)・比知屋(ひちや)・東内原(ひがしうちはら)・阿賀嶺(あかみね)・久銘次(くめじ)・荷川取(にかどり・にかとり)・喜友名(きゆな)・渡真利(とまり)・前粟倉(まえあわくら)・入松川(いりまつかわ)・阿佐慶(あさけ・あさげ)・真栄城(まえしろ)・喜舎場(きしゃば)・渡久平(とくひら)・東金嶺(ひがしかなみね)・高江洲(たかえす)・板良敷(いたらしき)・謝名元(しゃなもと・じゃなもと)・西白保(にししらほ)・阿波根(あはごん)・浜比嘉(はまひが)・慶田花(けだはな)・東風平(こちんだ)・仲井間(なかいま)
...... もう、書いてたらキリがない。だぶってるかも。
沖縄の印鑑コーナーだけじゃない。特に春と夏、アツい気持ちで見てるのは、沖縄からやってくる高校球児。そう、甲子園でやってる高校野球。
「ことしの選手はどんな苗字の子が来てるのかしら」
これが、アルプススタンドから聞こえてくるハイサイおじさんや指笛と同じくらい楽しみ。
今年はこんな感じだった。

沖縄の「田中」「田淵」は、かなりレア。ウチナーンチュ(沖縄の人)の友人によると、「本土から移り住んだ人だはず」(移り住んだ人だと思う)とのことだ。
こんなポストを見つけて爆笑中。うまいわあ...... この歌が流行った頃に想定読者は生まれてるのかもしれない。
王子のおぼえ歌「沖縄の名字 アニソン編⑤ タッチ 」だぜ!
※「田中(たなか)」「田淵(たぶち)」は沖縄由来名字ではありませんが、沖尚メンバー全員の苗字を呼びたい気持ちが勝利しました by rain pic.twitter.com/jLFqOixXZ8
— 沖縄方言すぎる@アシスタントシーサー『カンカン』 (@OkinawaSugiru) August 16, 2025
ウチナーノージ(沖縄の名字)と言えば。私は苗字を名乗っても、まず絶対に本土の人間だと信じてもらえない。私の顔が完全にウチナージラー(沖縄顔)だからね。知っての通り、濃い。濃くて丸い。
だもんで、沖縄に行くたびに
「えー、ねーさん!どこの部落の人ね?」
と居住地を聞かれたり、苗字を名乗ると
「島に里帰りねー?」
......元々ウチナーンチュで、結婚で姓が変わった人扱いを受ける。
「いえいえ、完全なナイチャーですよ、内地の人間です。いやいやマジですってば。え?どこ中?どこの中学を卒業したかですか?大阪のですねえ.....いえいえ違いますよ、沖縄から大阪に移住したわけじゃなくて。確かに大阪には多いんですけども。だーかーらーw 私はナイチャーなんですってば。ウソ言っても意味ないじゃないですかw」
こんなやり取りが続く。
私も名乗れるものなら名乗りたいですよ、たとえば護得久とか。ええ、あのお笑いの。「チンダミしようね!」「チャメー!」「分かるよね(圧)」とか言ってる偉そうな三線のお師匠さんキャラ。あと大兼も。そうそう、ユタのキャラで面白い大兼のぞみさんの。
沖縄のお笑い、分からんよね......
私は、沖縄のお笑いライブに、飛行機で弾丸参戦する派なんですけどね。そーいうナイチャー、時々いるんですよ。
もう少し足腰に余裕ができたら、やってみたいですねえ。
ツッコミが温かいのが沖縄のお笑いの魅力。「小刻みインディアン」とか「しんとすけ」とか「じゅん選手」とか「知念だしんいちろう」とか。
お笑いライブ行ったわあ。サインももらったわあ。皆さん気さくに話してくれるのよ、島一番の売れっ子芸人さんでも。
で。この記事は何を書くんだったけか。
まあいいか。元気になれば何でもできるし、何に興味を持ってもいいってことで。めでたしめでたし。うん、めでたいめでたい。
ここにも、また行きたいわ、体力に余裕ができたら何度でも。

2019年夏の甲子園球場3塁側、沖縄尚学高校のアルプススタンド。私のT12は全然まだ元気だったので、ここに座って応援してたのよ沖縄を。
だいたいどこかでゴーヤー握って踊ってる。シーサーの置物掲げてる。カチャーシー踊ってる。指笛はブラスバンドの音楽よりも遠くに響く。1回戦からこんなに盛り上がるのは沖縄だけ。実に楽しい。
沖縄では高校野球が実にアツい。沖縄県勢が試合をしてる時間帯に、会社に電話したり個人商店で買い物をするのは非常識とされている。みんなテレビで応援してるからね。会社をあげて半休にするところもある。そんな文化圏だから、甲子園球場にまで足を運ぶウチナーンチュが盛り上がらないわけないのよ。
わーがくまうてぃかしーそーてぃん、たーんわからんはじやさ(私がここで応援しててバレないはずよ)w。わんねーウチナージラーそーくとぅよ。2019にのー、ハイサイおじさんうたーなかい、カチャーシーもーてぃ、とぅないにういーるウチナーンチュとぅまじゅん、「ばんみかしぇー!」んでぃあびてぃねーらんたん。いっぺーうむさたっさー。またんいかな。にたじー♪
このパラグラフだけは東大理ⅢにもChatGPTにも勝ててる。うん。大丈夫。生成AI、沖縄語(ウチナーグチ)の翻訳は、まだまだ精度が低いから。なに書いてるかもし知りたかったら、ウチナーンチュに読ませればいいさー。できれば年長の。......勝ったぜ。きっと私、勝ってるはず。数学は13点だったけど、ここだけは負けたくない。
どーだ。読めるもんなら、読んでみろw
